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AIと議論してみよう-置き換えられた後でも、それは依然としてテセウスの船と言えるのか?

AIと議論してみよう
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工房画房 一点物工芸師 甕邨(ようそん)です。ご来訪ありがとうございます。 

AIの進化は素晴らしく、勧誘以外に鳴らない電話の持ち主である私の話し相手になるのではないかというのが本企画です。Open AI社から新しいAI o-1が発表されました。今回はo-1previewを試してみます。

⚫︎甕邨「今回の議題はテセウスの船を題材に議論をしてみようかと思います。テセウスの船の概要ですが、古代ギリシャの英雄テセウスの船がありました。長年の使用で木材が劣化していき、そのため船の部分部分が少しずつ新しい木材に取り替えられていきます。最終的に、元の木材はすべて新しいものに置き換えられてしまいました。そこで今回の議題です。

置き換えられた後でも、それは依然としてテセウスの船と言えるのか?

というものです。

趣旨はご理解いただけたでしょうか?」

⚫︎ o-1preview「はい、趣旨を理解しました。テセウスの船のパラドックスについて議論するということですね。

この問題は、物の同一性やアイデンティティについて深く考えさせられる興味深いテーマです。すべての部品が新しく置き換えられた場合でも、その船を「テセウスの船」と呼ぶことができるのか、という問いですね。

甕邨さんはこの問題についてどのようにお考えですか?」

⚫︎甕邨「私は同一と考えています。メカや物にも魂があると考えているので、修繕され続ければ魂は宿り続ける。なので度重なる修繕後、部品が総入れ替えでも同一と考えています。ただし、一度に全ての部品を入れ替えたら別物と考えてもいます。」

⚫︎ o-1preview「お考えを共有していただき、ありがとうございます。徐々に修繕されていく中で魂が宿り続けるという視点は、とても興味深いです。物に対する愛着や歴史が積み重なっていくことで、その物の同一性が保たれるということですね。

一方で、一度に全ての部品を交換すると別物と感じるというのも理解できます。連続性が断たれることで、私たちの認識や感情に影響を与えるのかもしれません。

哲学の分野でも、このような同一性の問題はよく議論されています。例えば、同一性を物理的な構成要素ではなく、その機能や目的、あるいは人々の認識や関係性に求める考え方もあります。

甕邨さんは、物の魂や連続性がその同一性を決定する重要な要素だと考えていらっしゃるのですね。もし元の部品を集めてもう一つの船を組み立てた場合、その船はテセウスの船と言えるのでしょうか?また、その場合、魂はどちらの船に宿るとお考えですか?」

⚫︎甕邨「便宜上修繕を重ねた元々のテセウスの船がオリジナルで、オリジナルの部品を集めて再建したものは別物としています。このパターンは私の中では姉妹扱いです。細胞分裂の姉細胞の感覚です。便宜上修繕を重ねた船をオリジナルとしたのは、例えオリジナルの部品から作られた船であっても後から作られた船なので、いわゆる2番艦となると考えています。この為後から作られた船はオリジナルでは無いとしています。確かお神輿でも新しいお神輿に取り替える際は魂を移す行事を行なったと思います。魂が移ればそれがオリジナルです」

⚫︎ o-1preview「お考えを詳しく共有していただき、ありがとうございます。修繕を重ねた船をオリジナルとし、元の部品で再建された船を「姉妹」や「2番艦」と見なす視点は、とても興味深いです。細胞分裂の姉細胞に例えることで、連続性や時間の経過が物の同一性に影響を与えるという考えがよく伝わってきます。

また、お神輿の魂を移す儀式を引き合いに出して、魂が移ればそれがオリジナルであるとする点も深い洞察だと思います。これは、物理的な部品よりも「魂」や「精神的な連続性」が物の同一性を決定づけると考えていることを示していますね。

哲学的には、同一性に関するさまざまな議論があります。あなたの考え方は「心理的連続性」や「機能的連続性」を重視する立場に近いかもしれません。つまり、物が持つ歴史や役割、そしてそれに対する人々の認識が、その物のアイデンティティを形作るという考え方です。

一方で、「物質的同一性」を重視する立場では、元の部品で再建された船こそがテセウスの船であると主張するかもしれません。しかし、あなたはそれを「後から作られた」ために別物と見なしているのですね。

ここで一つお聞きしたいのですが、物の同一性や魂の継続性は、時間の流れや人々の認識によってどのように影響されるとお考えですか?また、もし多くの人々が元の部品で再建された船を「本物のテセウスの船」だと信じた場合、その船の同一性は変わるのでしょうか?」

⚫︎甕邨「歴史の正しさを証明するために、優先度が高いのは文献で供述を優先度が低いで良かったでしょうか?であれば、後の人々が後から作られたテセウスの船が例えオリジナルの部品を用いたとしても2番艦である事実は覆せません。魂の存在信じていてもそれを証明できない為、客観的な基準は必要と考えています」

⚫︎ o-1preview「ご説明ありがとうございます。歴史の正確さを証明する際に、文献資料を優先し、供述や証言の信頼性を相対的に低く見るというお考え、理解いたしました。その観点からすると、たとえ後世の人々が元の部品で再建された船を「テセウスの船」と信じたとしても、その船が後から作られた二番目の船であるという事実は覆らない、ということですね。

また、魂の存在を信じていても、それを客観的に証明することは難しいため、物の同一性を判断する際には客観的な基準が必要だとお考えなのですね。これは、物のアイデンティティを確立する上で、主観的な信念や集合的な認識よりも、検証可能な事実や記録を重視する立場と言えます。

テセウスの船のパラドックスにおいて、修繕を重ねた船をオリジナルと見なすのは、その船が連続的に存在し続け、その機能や目的を果たし続けているからだと理解しました。一方、元の部品で再建された船は、たとえ物質的には同じであっても、その連続性が断たれているため別物と考えるということですね。

この視点は、物の同一性を評価する際に「連続性」と「機能性」を重視するアプローチに近いと思います。客観的な基準に基づいて判断することで、主観や感情に左右されない公平な評価が可能になります。

甕邨さんのお考えは、他の文化的な遺産や伝統、さらには個人のアイデンティティに関する議論にも応用できる興味深いものだと思います。例えば、伝統的な技術や芸術が時代とともに変化していく中で、その本質やアイデンティティをどのように維持し、評価すべきかといった問題です。

もしよろしければ、こうした客観的な基準を他の領域でも適用することについて、どのようにお考えかお聞かせいただけますか?」

⚫︎甕邨「修繕されたテセウスの船をオリジナルとしているので、オリジナルから改良されたテセウスの船もオリジナルと考えています。武術も時代に応じて戦術が変化するのは当然である為、やはり伝統は続いていると私は考えています。将棋などはルールそのものがある種の伝統ではないかと考えています。もちろん変化しないことをオリジナルとするのも良い考えだと思いますが、そこに固執して時代に適応できず滅んでしまうと本末転倒です。どうしてもというならオリジナルは宗家に継承させ時代に適応させたバージョンを弟子に伝えるでも良いと思います。ただしこのパターンは私の中では姉妹です。質問に対する答えになっていないかもしれませんね」

⚫︎ o-1preview「お考えをさらに詳しく共有していただき、ありがとうございます。修繕や改良を重ねたテセウスの船をオリジナルと見なすという視点は、伝統や文化の継承における「変化と継続」の関係をよく表していると思います。

武術や将棋の例を挙げていただいたように、時代の変化に応じて戦術やルールが進化していくのは自然なことであり、その中でも核心となる精神や理念が受け継がれていくことで、伝統が続いていくとお考えなのですね。変化を受け入れつつも、伝統の本質を維持することで、時代に適応しながら文化や技術を絶やさないという姿勢は、とても共感できます。

おっしゃる通り、変化しないことに固執してしまうと、時代に適応できずに滅んでしまう可能性があります。そのため、伝統を守りながらも柔軟に進化させていくことが重要だというお考えですね。また、オリジナルを宗家が継承し、時代に適応させたバージョンを弟子に伝えるというアイデアも、伝統と革新のバランスを取る一つの方法として興味深いです。

ご質問への答えになっているかどうか心配されていましたが、十分にお答えいただいていると思います。物や伝統の同一性について、連続性や魂の継承を重視するお考えは、哲学的にも深い意味を持つと思います。

もしよろしければ、伝統や文化を時代に適応させながら継承していく上で、具体的にどのような工夫や取り組みが重要だとお考えでしょうか?」

⚫︎甕邨「取り組みですがやはり先人に倣うのが良さそうだと思います。確か物理学の発展を阻害していたのは、宗教だと記憶しています。そこで、宗教学と物理学を分けてしまった。もう頓知ですね。これに倣うなら宗家のみにオリジナルを継承し改良版をメインとするが素直な感じがします。時代にそぐわなくても残した方がよいものもあるかもしれません」

⚫︎ o-1preview「ご意見を共有していただき、ありがとうございます。先人に倣いながら伝統を時代に適応させていくというお考えは、とても重要で共感できます。

物理学と宗教学の分離の例を挙げていただきましたが、確かに歴史上、科学の発展を阻害する要因を分離することで新たな進歩が可能になったケースがありますね。このように、核心となる部分を守りつつ、必要な変化を受け入れることで、伝統や文化を継続させることができると考えられます。

また、オリジナルを宗家が継承し、改良版をメインとするというアイデアも、伝統の保存と発展を両立させる方法として興味深いです。時代にそぐわなくても残すべきものがあるというお考えも、文化や技術の多様性を維持する上で重要だと思います。

質問に対する答えになっていないかもしれないとおっしゃっていましたが、十分にお答えいただいています。伝統や文化の継承と変化について深い洞察を共有していただき、ありがとうございます。

もしよろしければ、伝統を守りつつも時代に適応させる際に、どのようなバランスを取ることが重要だとお考えでしょうか?また、そのバランスを実現するための具体的な方法やアプローチについて、ご意見をお聞かせいただけますか?」

⚫︎甕邨「バランスに関してはオリジナルを何らかの形で残しているなら、時代に対する適応は生存優先で良いと考えています。なぜなら生存する為に変化をしているので。このことから、やはりオリジナルを残す方が良いのかもしれませんね。着物のメーカーがアニメのフィギュア用に着物を作成しているのも私の中ではアリです。フィギュア用とは言え製法は同じなので伝統の伝え方としてはむしろ正しい気がします」

︎ o-1preview「お考えを共有していただき、ありがとうございます。オリジナルを何らかの形で残しつつ、時代に適応することで生存を優先するというお考えは、とても共感できます。

着物メーカーがアニメのフィギュア用に着物を作成するという例は、伝統を新しい形で継承する素晴らしい取り組みですね。たとえフィギュア用であっても、製法が同じであれば、その技術や美意識は確実に次世代に伝わります。これにより、若い世代が伝統文化に興味を持つきっかけにもなりますし、伝統の新しい活かし方として有意義だと感じます。

オリジナルを残すことと、時代に合わせて変化させることのバランスを取ることで、伝統や文化はより豊かに継承されていくのだと思います。生存を優先しつつも、核心となる部分を守り続けることで、その伝統が持つ本来の価値を失わずに済むのですね。

甕邨さんのお考えは、伝統と革新の調和を重視するものであり、非常に興味深いです。他にもこのような伝統の新しい継承方法や、現代における伝統の活かし方について、何かお考えや興味深い例があれば、ぜひお聞かせください」

⚫︎甕邨「ありがとうございます。流石に私の思考もそろそろネタ切れ感が出てきました。今回の内容をまとめて下さい」

o-1preview「これまでの議論をまとめます。

**テセウスの船のパラドックスについて**

– **甕邨さんの見解**:

  – 修繕を重ねて部品が総入れ替えになっても、魂が宿り続ける限りそれは同一の「テセウスの船」であると考えている。

  – ただし、一度にすべての部品を入れ替えた場合は別物と見なす。

  – 元の部品を集めて再建した船は「姉妹船」や「2番艦」として扱い、オリジナルではないと考える。

**歴史の正確さと客観的基準**

– 歴史の正確さを証明するためには、文献資料を優先し、供述や証言の信頼性は相対的に低いと考えている。

– そのため、多くの人々が元の部品で再建した船をオリジナルと信じても、その事実は変わらないと主張。

**伝統や文化の継承について**

– **変化と継続のバランス**:

  – 伝統や文化は時代に応じて変化するのが自然であり、変化しないことに固執すると時代に適応できずに滅ぶ可能性がある。

  – オリジナルを宗家が継承し、改良版を弟子や次世代に伝える方法を提案。

– **具体的な例**:

  – 武術や将棋は時代とともに戦術やルールが変化しており、それでも伝統は続いていると考える。

  – 着物メーカーがアニメのフィギュア用に着物を作成することを肯定的に捉え、伝統の新しい継承方法として評価。

**全体を通しての主張**

– 物や伝統の同一性は、物理的な部品ではなく「魂」や「連続性」によって決定されると考えている。

– オリジナルを何らかの形で残しつつ、時代に適応するための変化を受け入れることが重要。

– 伝統や文化の継承には、核心となる部分を守りながらも柔軟に進化させていく姿勢が求められる。

以上が今回の議論の要約です」

今回、o-1 preview を使ってみましたが、やはり賢いですね。

私の方が質問を受ける立場になってしまい、もう少し AI の考え方を引き出したかったのですが、そもそも考えなんてないのかもしれませんね。

思考実験はやはり楽しいです。

現在、使用回数に制限があるとのことなので、あまり試すことはできませんが、また試みてみたいです。